ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン  評価不能

ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 17 (80)

ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 17 (80)

この作品に関しては、一度読んだだけでは全く理解を深めることができていないので評価不能です。
今のところでいうと★3くらいなんですが、最終回の解説を読むと、とんでもない名作という気もしてしまいます。
ラストに関しては確かに斬新かつそれまでの流れから想像もつかない展開で、歴史的な最終回と呼べるものです。
AKIRAとかエヴァとか、そういった壮大な物語に似た雰囲気の、言わば「世界の再構築」というもの。
漫画でそういうことを描いてしまうところが、日本漫画文化の凄さなんですかねえ。
 
総じて言うと、バトルが分かりにくい、スタンド能力が分かりにくい、というのがずっと続きました。
3部や4部の個性的な能力と、それを打ち破るジョジョ側の機転の面白さというのが、5部の終盤からかなり薄れていたと思います。
(マン・イン・ザ・ミラーあたりでかなり無理やり感が強まったと思います)
あと、場面場面がいきなり飛ぶというところも数多く見受けられました。
脱獄のシーンとかは、いきなり外!ですから、もうめんどくさかったとしか思えません。
ジョジョが苦手という方はたくさんいますが、そのエッセンスを更に濃くしてしまったのが、このストーンオーシャンです。
 
風水のスタンドとかよく分からないし、記憶を吹っ飛ばすスタンドを倒す過程もめちゃくちゃだし、
他にも攻撃方法がわからないというパターンばかりで、アイデアの枯渇を感じさせます。
見えないゾンビとか、見えない必要性があるのか?と普通に疑問です。
神父のスタンドの最初の攻撃も意味不明だし、その後使っていないことから、一体あれは何だったのかよく分かりません。
作者の思考回路がぶっ飛びすぎていて、それを絵にして読者に伝えるという過程に限界が訪れたのではないでしょうか。
コミックスにはスタンドの説明が書いてあるページもありますが、その中でも説明しきれていない部分もあり、
作者自身にも完全な定義づけができていないスタンドがあるのは明らかです。
 
あと、赤ちゃんのスタンドは結局なんだったのでしょう?
神父と融合した風に描かれてますが、アキレスと亀の法則と重力って関係ないよね?
なんか急にスタンド能力が変わったり、ディスクで好き放題やったりで、神父の無敵ぶりに引きました。
 
DIOの時間を止める、吉良の時間を吹っ飛ばすなど、
ボスの能力は「時間を支配する」というのが定番となっていました。
神父の最後の能力は「時間を加速させる」
ただその結末は想像を遥かに超えていました。
 
ファン以外の方がいきなり読んで楽しめるような話ではありません。
3,4,5部と読んで着いて行けた人だけが読めばいいと思います。
 

アキレスと亀について
無限に細分化された時間においては、アキレスは絶対に亀に追いつけないとかいうインチキな法則
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9