世界侵略:ロサンゼルス決戦 観てきました
去年話題になっていたときから興味があり、震災による半年の延期を経ての待望の鑑賞となりました。
ネタバレ含みます。
いきなりエイリアンが地球に侵略をかけてきて、それに米軍が頑張って対抗しましたというお話です。
物語の概要がほぼインディペンデンス・デイであり、エイリアンが地球上の多数の都市に同時攻撃することや、基地がやられてしまうこと、敵拠点を叩けばあっさり形勢逆転になるところまで、戦闘に関する部分はほぼ同じと言ってもいいでしょう。
つまらないことはないですが、展開が完璧に読めてしまうので、ストーリーに驚きが一つ二つは欲しかったところです。
戦闘描写に関しては、米軍つえー!という感じですね。
とりあえず1vs1では確実に勝ちますし、爆弾などを使った戦術面でも圧倒です。
エイリアンはスターウォーズの敵兵士みたいな雰囲気ですが、防御は硬いものの、攻撃ではしょぼい銃で適当に撃ってくるだけで大したことがありません。
空中戦でも無差別攻撃の利点を活かして制圧はしていますが、性能的に米軍側が負けているようにも思えません。
この辺りの戦力バランスはインディペンデンス・デイとは違うところかもしれませんね。
最終的には、エイリアンの攻略法が分かったぜ!さあ反撃だ!というところで終わるのですが、
正味の話、ロサンゼルスをクレーターにする覚悟があれば、核1発であっさりと奪還は可能なようにも思います。
民間人を守れ!負傷者を救出せよ!そういうのが目に付くのがいかにもという感じですが、それを抜きにしたら、ガチでやってもエイリアンに勝てそうな米軍の強さでした。
まあ、インディペンデンス・デイ70%、ブラックホークダウン30%と思っていただければ間違いないです。
良く言えばエイリアン侵略物の集大成、悪く言えば焼き直し、どっちと取るかは観る人次第ですかね。
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長い長い時間を不快にさせられるだけで終わってしまった。
終始コカインを吸いまくりファックファッカーを連発し、人間味と言えば子供殺しを躊躇うくらい。
偉そうに仁義とか言ってる割には自分の思い通りいかないとブチ切れる始末。なんと程度の低い人間だ。
とにかく主人公を下劣極まりなく描くことで、闇社会を美化しているとは言えないのだが、
こんな糞くだらない映画でも勘違いしてカッコイイだの言って憧れる輩がいるのが性質が悪い。
ゴッドファーザーのアル・パチーノは知的な中に危うさを秘めたお坊ちゃんがカッコよかったが、
ここでは何のことはない徹頭徹尾マフィアに成りきれないチンピラを演じている。
これを鬼気迫るとか怪演とか言ってしまうのは簡単だが、それ以前にキャラクターが生理的に受け付けなった。
http://www.gulf.or.jp/~houki/essay/zuihitu/kokain.html
こちらにコカインの効果に関して説明があるが、確かにトニーの行動の多くはこれに当てはまっているものの、
序盤からあんな感じなので、「これだけ大量摂取しててそんなもんで済むのか?」という違和感がある。
アクションとして頭空っぽにして楽しめる映画でもないし、じっくり見てると気分が悪くなる。
あー、もう一つ。どれだけトニーがカス男だとしても、エルビラの態度はほんと腹が立つ。
男の金の力を自分の魅力と勘違いしている典型的なクソ女だ。
トニーが人間関係ぶち壊してまで手に入れたいと考えるには無理があるキャラクターだ。
もしトニーが口論の末にエルビラをぶちのめして撃ち殺しでもすれば、もう少しスカっとした映画になったかもしれない。
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Supercell /Today Is A Beautiful Day 感想
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アルバム全編通して聴いて感じるのは、1つ目にnagiさんの力量不足。
2つ目にオリジナリティをあまり感じないこと。
ボーカロイドは調教の上手い下手はあれど、基本的には曲の良し悪しがダイレクトに伝わるのが長所で、
そこで圧倒的な支持を受けてきたsupercellの楽曲が一定のレベル以上であることに異存はない。
しかしこうやって一人のボーカリストを迎えて作ってしまうと、曲のクオリティには楽曲+ボーカルというのが当然入ってくる。
一部では透明感のある歌声がハマっているのだが、これだけ多彩な曲群を全て歌いこなすのは少し無理があったか。
できればnagiさんに限定せず、楽曲に合わせて多数のボーカリストを迎えて制作した方が良かったように思う。
私は日本のアーティストも多少は聴くが、やはり全体的な楽曲のクオリティにおいて、UK、US勢には劣っていると言わざるを得ない。
そんな中で対等に渡り合えるものを見ると、そこにはオリジナリティというのが相当重要になってくるように思う。
凛として時雨、Perfumeなんかはその最たるものではないだろうか。
そういう点においてsupercellのこのアルバムは、よく出来てはいるがありきたりな作品だ。
遠慮なく心を鷲掴みにするようなメロディもなければ、痺れるようなギターソロもなければ、思わず唸ってしまうアンサンブルの妙もない。
全てが平均点以上で綺麗にまとまっている優等生的な作品で、あらゆる面で借り物感が拭えない。
これではニコ動時代からの支持者やアニメファン、ボカロファンは取り込めたとしても、
普段洋楽やJ-ROCKを聴いている人たちを振り向かせるには弱いだろう。
もちろんメディアミックスが売りの一つなので、音楽だけでsupercellの価値の全てを決めつけているわけではない。
あくまで通常盤の音楽のみを聴いての感想だと捉えていただきたい。
なんというか、こういう路線では先は見えないんじゃないだろうか。
こちらの作者の方がメジャーシーンで挑戦する意義はあるように思う。
Perfume Live@東京ドームDVD 感想
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おおまかな感想を言いますと、東京ドームはライブには向いてない。というところでしょうか。
ライブハウスやフェスのように、観客とアーティストが完全に対面になり、また距離の近い箱の方がやっぱりライブは盛り上がります。
花道が十字路のようにセンターに設けられているのですが、その周りがかなり広い範囲に渡ってセーフティーゾーンになっており、Perfumeと観客の距離がかなり遠くなっております。
例えるなら、プレミアリーグのスタジアムと、国立競技場のトラックを隔てた観客席くらいの印象の違いがあるのです。
まあこればっかりは大勢動員できるアーティストの宿命というもので、たくさんの人に観てもらえる代償のようなものでしょう。
言い方を変えて、Liveではなく、「光と音とPerfume3人によるスペクタクルショー」と観れば、素晴らしい出来だと思います。
のっちは「ライブは見るものではなく、一緒に楽しむもの」と仰っていますが、この東京ドームに関しては、完全に「観るもの」ですね。
個人的に一番輝いていたと思うのはかしゆかです。
脅威的なスタイルの良さと、時折見せるキュートさと、たまにフワっと舞い上がる前髪が素敵でしたw
メークは3人共バッチリ決まってたんですが、衣装がちょっと微妙だったかなぁ…(特にのっちのかぼちゃパンツが・・・)
のっちは、ラストのポリリズムのイントロからサビに入るところのジャンプがめちゃくちゃカワイイです!必見!!
今更Perfumeにはまっている
いやー、カワイイっす。Perfume。
気になったきっかけは、たまたま見たこちらの動画。
ヤバイ。プロディジー並みの盛り上がり。
これでかなりPerfumeを見る目が変わり、あれよあれよと虜に。のっちカワユイ…
なんじゃろうね。
AKBみたいにグループ内でギスギスして、自分が一番になってやる!みたいなのがなくて、
3人共がPerfumeのために一番良いと思うことをしているところや、
苦節を乗り越えてのブレイク秘話や、それぞれのキャラクターの魅力や、トークとライブのギャップや、
よく聴くとほぼ捨て曲のない高クオリティーの楽曲ももちろん、素晴らしい。
トーク動画を見ると、プロデューサーの中田さんすらネタにして、小馬鹿にしたように「俺ロコモコ丼」とか言ってしまうノリの良さ。
そしてこれが決して悪乗りで悪印象とならない天真爛漫さは持って生まれたものでしょう。
曲に話を移すと、GAME、△に関してはとんでもないアルバムだと思います。
一部J-POP風のものもありますが、まあそんなのが好きなファンもいるのでしょうし、ご愛嬌。
メジャーの上位でこれだけ挑戦的かつ時代性の高い曲を歌うアーティストがいるでしょうか?
大抵こういうのは、知る人ぞ知るとか、好きなやつだけ聴けばいいっていうスタンスでやるんでしょうが、
それをPerfumeというフィルターを通すことによって、大衆性を獲得したPOPに生まれ変わってしまうという、
中田ヤスタカの想像を超えたところでケミストリーが起こっているのが、ジャンルレスのファンを獲得している理由だと思います。
よく聞きますね、Perfumeファンはアイドルファンからクラブミュージック好きな人、洋楽好きな人までファン層が非常に幅広いと。
私はまあ、聴く音楽自体オールジャンルですが、ここまで1アーティストにのめり込んだのは本当に久しぶりです。
声を加工しすぎだとか、口パクだとか、Perfumeがやるってことに対しての批判や葛藤もあるのかもしれませんが、
ファンはあくまでPerfumeがやっているから好きっていうパターンが多いんじゃないですかね。
どうでもいいけど、個人的に好きな曲は…
1.Night Flight
2.The Best Thing
3.セラミックガール(もちっとBPM上げてくれれば完璧…)
とある飛空士への恋歌 ★★★
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3、4巻は他のライトノベルには類を見ない緊張感で素晴らしかったが、
5巻は伏線回収に躍起になるばかりで、心躍るような内容ではなかった。
全編通してのトータル評価でいっても、★★★くらいが妥当なところじゃないだろうか。
まあ最終巻まで読むのは既に「ファンである」場合が多いから、甘い評価は致し方ないのかもしれないが。
「ありがとうイスラ!」
とりあえずこのしょうもない台詞を含め、会話部分に無駄が多すぎる。
推敲が全く足りておらず、ページ稼ぎにしても稚拙さが目に付く。
全体的なストーリーの流れは、まあこれでもよかったのかもしれないが、
もっとドラマティックに物語を締めくくる術はあったように思う。
他の人のレビューを読んでみると、キャラの描き方がよかったとか、カル以外の人間模様がよかったとか感じている人が多いようだ。
しかし残念ながら、そのキャラクターたちがステレオタイプで、語尾に特徴ある言葉をつけて差別化をするという作者の力量の無さを感じさせる部分で、
強いて言えばそれこそが「恋歌」を名作でなくさせてしまっている一番の原因だ。
「アリーメン」ネタもシリアスドラマには相応しくない。描写が過剰すぎて世界観の不安定さを露呈している。
カルxクレアという男女の仲にスポットを集中させれば良かったのだが、そこから焦点を散らしすぎてボケボケになってしまっている。
単純な話、そこまで人間模様をしっかり描きたいなら、キャラクター描写をもっと工夫しなければいけなかったし、
あんな風にギャグなんだか真面目なんだか分からないような書き方しかできないなら、その部分はあくまでオマケとして処理すべきだった。
余計な部分を徹底的にそぎ落とし、濃密な上下巻くらいでまとめることができたなら、
「恋歌」も「追憶」に匹敵する名作に成り得ただろう。
そういった方向へ持っていけなかったのは編集の腕の無さか、はたまたライトノベル特有の長期連載思考によるものか。
非常に勿体ない作品だった。