3月のライオン (1〜4) ★★★
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: コミック
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東のエデンは見ていたので絵に抵抗感は無いつもりでしたが、
コマ一面に掃射される吹き出しや喋る猫に若干テンションが付いていけず、こんな評価です。
ちょっとゴチャゴチャしすぎて読みにくさを感じました。
あと、デブがテカテカしてるのはちょっと気持ち悪いですーー
〜あらすじ〜
親兄弟を事故で無くし、プロ棋士の元へ居候させてもらっていた零は、
中学でプロ棋士となり、高校進学と同時に一人暮らしを始めるようになる。
一人ぼっちになった零だが、偶然出会ったご近所の3姉妹や、棋士仲間との交流もあり、
少しずつ閉じた心を開いていくようになる。
まあハチワンよりは遥かに面白いです。
3姉妹のほのぼのした空気をこたつに例え、浸かったら出て来れないとストイックに将棋に打ち込もうとする零ですが、
そうやって一人でなんでもやろうとすることが正しいわけではないのだと段々と気づいていきます。
義父や義兄弟との関係は複雑で簡単に修復できるような関係ではないものの、
零の中にはしっかりと愛情もあり、それを素直に表現するためにどうすればいいのかまだ自分で分かってないようです。
この物語の中で語られていることはごくシンプルなことだと思いますね。
零は自分に自信がなく、人に心も開けず、劣等感を押し込め将棋に熱中することで全てを忘れてきた。
でもその将棋で行き詰ったとき、周りの人たちの支えや愛情に気づき、自分も相手に何か与えようと頑張るようになる。
これはありふれたメッセージです。
斬新さもなければ奥深さもない。
この少年の成長だけに留まってしまえば、これはさほど評価すべき作品でもないと思います。
ただ零の才能の開花や、3姉妹長女との関係(恋愛フラグはあるのか?)、義姉との関係など、
展開の広がりも随所に感じられ、その複線も張り巡らされています。
核心に迫るのはまだまだこれからという感じですかね。