君に届け (11) ★★★★
- 作者: 椎名軽穂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/06/11
- メディア: コミック
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風早視点のep1の回想。
龍xちづ、やのxピンのフラグ等それぞれの関係性のちょっとした変化を描く回。
爽子x風早の初デート。
上記4つのエピソードからなる11巻です。
さて別マ7月号ですでにこの続きも読んだわけですが、うーむ、懸念していたような展開になりつつあります。
そもそもこれはタイトル通り「君に届け」 想いをいかに伝えるかというのがメインテーマとしてあるわけで、
それがお互いに完璧に伝わってしまった後どうするのか、というのは非常に難しいと思います。
これまで散々描いてきた風早と爽子の性格や人柄から、
今後ケンカで大ピンチとか、三角関係に発展とか、そういう展開になるのは考えにくい。
そうなると、恋愛というものに対して不慣れな爽子が、どうやって素直に好意を伝え、また求めていくのかというような、甘々な展開にならざるを得ません。
さて… そこに「君に届け」らしい面白さというのが果たしてありますかね?
他の作品を読んでも、やっぱり「君に届け」は違うな!と思っていたものが、
そこらによくある平均的ラブコメに落ちてしまうというのは耐えられません。
続けるなら続けるで、10巻のような感動的な回をまた描けるのかどうか、ちゃんと練った上でやってもらいたいです。
今のままでは人気が出たために無理やり編集が続けさせているとしか思えません。
余談
本当に爽子がミニスカやらショーパンやら履いてくれたら、それはそれで面白かったかも。
今後はいかにこれまでの展開を裏切るか、爽子が地味子から抜け出せるか!というのにも注目。