僕らがいた (1〜6)  ★★

僕等がいた 1 (フラワーコミックス)

僕等がいた 1 (フラワーコミックス)

とりあえず半分までのレビューです。
人気作品ですね。
 
〜あらすじ〜
主人公の七美は調子者の矢野を苦手にしつつも、時折見せる優しさや掴みどころのない性格に次第に惹かれていって、二人は付き合うようになる。
しかし矢野の心の中には事故で死んだ元彼女のことが常にあって、七美もそのことで苦しむようになり、
ある日のデートで矢野がずっと隠していた元彼女への思いをぶちまけたとき、七美は矢野のことが信じられなくなり、別れを切り出す。
しかし矢野は元彼女のことは思い出にして、今を本気で七美とやりなおそうとしていた。
そこに矢野の友人の竹内も七美狙いで参戦してきて、一体どうなる!?
ちなみに矢野の元彼女の奈々は、矢野とケンカした翌日に、元彼氏と一緒に車に乗り事故にあいました。
このことで矢野は、奈々のことを裏切り者と憎むと同時に、もっと早く謝っておけばよかったと後悔しています。

    
さて、こんな感じが6巻までの流れです。
そして6巻では、必死に寄りを戻そうとする矢野と、七美に惹かれていた竹内による修羅場模様と化していきます。
うーん、まあこの辺はテンプレ。
  
イライラしたのは、矢野が必死に辛い思い出にケリをつけようとして、それでも七美が一番大事だと言っているにも関わらず、
七美は自分勝手に、元彼女のことをちゃんと話して振り切らないと元鞘にはならないと意地悪してるんですね。
本当は自分だってまだ矢野のことが好きで元通りになりたいと願っているにも関わらず、
変なところで意地を張って、辛い恋に溺れている自分に陶酔しているようにしか見えません
奈々のことを大事に思っているというようなことを言うと怒るくせに、無理やり自分から言わせて、何がしたいの?って思う。
もちろん、昔の女をいつまでも引きずっている相手の言葉を信じられないというのは、分かります。
ただ最後のシーンを見ていると、単に自分の都合のいいように情景を浮かべて、
「自分が矢野の心を救ってあげた」的な自己陶酔したかっただけなんじゃないかと感じます。

それに矢野の誠実さを利用しているように見えて、ハッキリ言ってこの女、ムカつきます。
 
人には誰にも言いたくないようなことだってあるし、それを自分で乗り越えようと頑張ってるのに、お前はそこに火箸を突っ込んでかき回すのか!
 
こんなのを美談として感動できる女はどうかしてるよ。
私は矢野に同情するばっかりでした。
序盤は面白かったので★二つ。