そんなんじゃねえよ (1〜9) ★★★★
そんなんじゃねえよ (1) (Betsucomiフラワーコミックス)
- 作者: 和泉かねよし
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/03/26
- メディア: コミック
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この作品は連載当時に読んでいたのだけれど、途中で人間関係がわけわからなくなり、読むのを止めてしまっていました。
コミックスで一気読みしたらまた印象も変わってくるかと思い、再読。
〜あらすじ〜
特A級男子"哲"と"烈"を兄に持つ平凡少女"静"。
兄二人は妹以上の感情で静を溺愛していますが、そのシークレットサービス並のガードのせいで彼氏はできないわ、他の女子から疎まれるわで、大変な毎日を送っています。
兄だから特別な感情を抱いてはいけないと思う静ですが、ある日二人のどちらかが養子であることが発覚し・・・
この作品における人間関係は非常に複雑で、
哲と烈どちらかが養子、つまり血は繋がっていない他人で、手続き次第で静と結婚もできるという状況があり、
その血縁関係が物語の要点となっています。
それと同時に、じゃあ養子だと分かったほうと恋愛関係になるかというとそうでもなくて、
ずっと育ってきた気持ちはどうにもならない現実を前にしても変わることはないという視点もあります。
この辺はそこまでしなくていいんじゃないのというくらい分かりにくいんだけど、
まあそのせいでハッピーエンドにもなるのかと納得したりで、良くも悪くもという感じですね。
もう一つの楽しみとして、静のズバっと一言!や、少年漫画並の低レベルなギャグ(いい意味で)があります。
本当に嫌なキャラがいっぱい出てくるんですが、普段それにやられっぱなしの静が、
たまーにキレてズバっと言い込む場面もあり、結構スカっとします。
哲&烈の毒舌ネタもあり、若干好き嫌いが分かれそうな作品なんですが、個人的には結構好きです。
設定自体がかなり無理があるので、恋愛面に共感はしにくいですが、
基本的には笑ったり感心したりで楽しめる作品です。